低炭素建築材料のスタートアップTerra CO2、ビル・ゲイツのBreakthrough Energy Venturesからの支援を受け、約65億円を調達

7月12日、持続可能な建築材料のスタートアップであるTerra CO2 Technologyは、セメント生産用の低炭素代替材料の商業化を加速するため、4600万ドル(約65億円)の調達を発表した。

同社のソリューションは、温室効果ガス排出削減の最も困難な問題の1つに対処することを目的としている。セメントはコンクリートの主原料であり、その生産は世界のCO2排出量の約8%を占め、1000kgの材料を生産するごとに900kg以上の二酸化炭素が発生している。

そこでTerra CO2 Technologyは、地域の豊富な原料や廃棄物まで幅広く利用したセメント系材料を用いたコンクリートの製造によって、代替となるセメントに比べて、 排出量70%削減を可能にする。

本資金調達は、ビル・ゲイツ氏が設立したネット・ゼロのソリューションに特化したBreakthrough Energy Ventures(BEV)と、住宅メーカーのLennarの投資ファンドLENxが中心となって行われた。BEVは、2020年のTerraのシード資金調達ラウンドにも参加している。

【参照ページ】
(関連記事)Low Carbon Building Materials Startup Terra CO2 Raises $46M, Backed by Bill Gates’ Breakthrough Energy
(日本語訳)低炭素建築材料のスタートアップTerra CO2、ビル・ゲイツのBreakthrough Energyからの支援を受け、4600万ドルを調達

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-11-22

    SEC、インベスコを誤解を招くESG投資表示で告発、1,750万ドルの罰金

    11月8日、米国証券取引委員会(SEC)は、アトランタ拠点の登録投資顧問会社インベスコ・アドバイザ…
  2. ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    2024-11-18

    ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    サステナビリティを推進には新しい知見の収集が必須。しかし、必要なセミナー情報を見つけるのに時間がか…
  3. 2024-11-15

    【PR】12/3 記念イベントESG評価スコア改善『S&Pに聞く!2025年に向けたCSA徹底解剖』 (オンライン)

    いつもESG Journal Japanをご覧いただきましてありがとうございます。 ESG評…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る