Google、66%のカーボンフリーエネルギーを達成するも、再エネ供給の問題に直面

6月23日、Googleは、2030年までにカーボンフリーエネルギー(CFE)100%を達成するという目標の達成に向けた進捗状況を発表し、2021年にはエネルギー使用量の66%がこの目標に沿ったものになったと示した。

24時間365日のCFE運用とは、同社が事業を展開するすべての地域において、電力需要とCFEの供給を一致させることを意味する。CFE%は、地域の送電網におけるグーグルの電力消費量が、1時間単位でどの程度CFEとマッチングしているかを測定するものである。これは、グーグルが契約しているCFEと、全体のグリッドミックスから算出される。

報告書によると、Googleは時間の経過とともにカーボンフリーエネルギーのカバー率を高めており、2021年の水準は2019年より5%増加したが、実際には2020年より1%減少しており、その進展は直線的なものではない。

Googleによると、一部の地域では、利用可能な再生可能エネルギーの不足、サプライチェーンの混乱や相互接続の課題によるCFE建設の遅延など、大きな課題に見舞われた。

2030年までに100%CFEで運用するという目標を追求するため、同社は、カーボンフリーエネルギーの多様なポートフォリオを購入する新しいアプローチ、地熱やバッテリーなどの次世代技術を推進するプロジェクト、グリッドレベルのCO2排出量を最大限に削減するカーボンインテリジェントコンピューティングプラットフォームなどに取り組んでいる。

【参照ページ】
(原文)Five years of 100% renewable energy – and a look ahead to a 24/7 carbon-free future
(日本語訳)Google、66%のカーボンフリーエネルギーを達成するも、再生可能エネルギー供給の問題に直面

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    2025-8-14

    SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    日本企業にとって、2026年から「気候変動対応・開示」は、企業価値を左右する重要な経営課題になるで…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-11

    バークレイズ、サステナブルファイナンスで累計2,200億ドルを達成

    7月29日、英国大手銀行バークレイズは、2025年上半期のサステナビリティ投資家向けプレゼンテーシ…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る