6月9日、カナダの郵便・宅配便会社であるカナダポストは、ネット・ゼロの目標に沿った一連の環境維持へのコミットメントを発表した。本発表には、排出量削減のために10億ドル(約1,400億円)を投資する計画や、2040年までに14,000台の車両を排出量の少ない完全EVに移行させる計画も含まれている。
カナダポストの気候目標には、スコープ1と2の温室効果ガス排出量を2019年比で2030年までに50%削減し、2050年までに排出量ゼロを達成するという公約が含まれている。2030年の目標は、地球温暖化を産業革命以前の水準から1.5℃に抑えることを目指す「科学的根拠に基づく目標イニシアティブ(SBTi)」の1.5℃パスウェイを満たすように設定されている。カナダポストは、本目標をSBTiに提出し、承認を得る予定であると述べている。また、2030年までにEVを50%普及させるという中間目標も発表された。
同社は最近、1日100万個の荷物を処理できる4億7000万ドル(約630億円)のネット・ゼロ小包仕分け施設の計画も発表しており、2023年にオープンする予定である。
【参照ページ】
(原文)Canada Post commits to investments and actions to reach net zero
(日本語訳)カナダポスト社、ネット・ゼロ達成に向けた投資と行動を約束