5月18日、化成肥料と農作物投入資材を提供するNutrien(以下、ニュートリエン)は、20億ドル(約2,500億円)を投じて世界最大のクリーンアンモニア施設を建設する計画を発表した。ニュートリエンは、本計画により120万トンもの低炭素アンモニアを生産し、脱炭素化が困難な産業の実現に貢献する予定だ。
本施設は、ニュートリエン社の既存のガイズマーLA施設に計画され、CO2排出を少なくとも90%削減する技術を活用し、毎年180万トン以上のCO2を専用の地中貯蔵庫に恒久的に隔離する。また、ニュートリエンは、炭素回収・利用・貯留(CCUS)に注力するエネルギー企業デンブリーと、デンブリーの安全な地下貯留施設に関連するCO2を輸送・貯留するための新たな契約を締結したことも発表している。
Nutrien社は、2023年に施設の最終投資決定を行い、2024年に建設、2027年にフル生産を行う予定だ。
【参照ページ】
(原文)Nutrien Announces Intention to Build World’s Largest Clean Ammonia Production Facility
(日本語訳)Nutrien、世界最大級のクリーンアンモニア製造設備を建設予定