アマゾン、スマートホームソーラー技術スタートアップAmbient Photonicsに約40億円の融資を主導

5月10日、太陽電池技術のスタートアップであるAmbient Photonics(以下、アンビエント)は、アマゾンのクライメート・プレッジ・ファンドと環境持続可能性に特化した初期段階投資家エコシステム・インテグリティ・ファンドを通じて、アマゾン主導のシリーズA融資で3100万ドル(約40億円)の調達を発表した。本資金調達は、米国を拠点とする世界最大の低照度太陽電池生産施設の建設に使用され、アンビエントは太陽電池の大量市場導入に向けた規模拡大を可能にする。

2019年に設立されたアンビエントは、幅広い環境光のスペクトルにわたってエネルギーを収穫できる、低コストで高密度の太陽電池を製造している。同社の低照度エネルギーハーベスティング太陽光発電(PV)技術は、人工光と自然光の両方からエネルギーを収集し、従来の屋内PV技術の3倍以上の電力を発生させる。

本技術は、IoT機器やスマートホーム機器から使い捨ての電池を削減し、充電池の質量減少に役立ち、埋め立てゴミの削減や機器の二酸化炭素排出量を最大80%削減可能。

アマゾンのクライメート・プレッジ・ファンドは、ゼロ・カーボン経済への移行を促進する製品やサービスを開発する先見性のある企業の支援を目的としたベンチャー投資プログラムである。20億ドル(約2,600億円)のファンドは2020年6月に設立され、アマゾンやその他の企業が2040年までにネット・ゼロを達成するなど、The Climate Pledgeで示された目標を達成できるよう支援することを目的としている。

【参照ページ】
(原文)Ambient $31M Series A Co-Led by Amazon through its Climate Pledge Fund and Ecosystem Integrity Fund
(日本語訳)アマゾン、スマートホームソーラー技術のスタートアップAmbient Photonicsに3100万ドルの融資を主導

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  2. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…
  3. GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    2025-6-30

    GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    サステナビリティ情報開示における基準間の整合性の確保は、ますます重要な課題となっている。CSRD(…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る