5月9日、インスティテューショナル・シェアホルダー・サービス(ISS)の責任投資部門であるISS ESGは、投資マネージャーやその他の金融市場参加者が、EUのSFDRなど、ESG投資商品に関する新しい規制開示要件を満たせるように、規制対応型のESG投資ソリューションを発表した。
金融市場参加者がESG投資の需要急増に対応するために新しい投資商品を導入する中、規制当局は、ESG投資を構成するものを定義し、グリーンウォッシングなどの懸念に対処するための新しい基準や要件を策定している。例えば、EUのサステナブルファイナンス開示規則(SFDR)は、ESG特性を促進するファンド(第8条)やESG投資目的(第9条)のための開示要件を定めており、具体的なサステナビリティの目的、目的の達成度を測るための指標、他のサステナビリティの目的に対する主要な悪影響の考慮、投資選択戦略などに関する報告が含まれている。
ISS ESGによると、 規制対応型のESG投資ソリューションは、ユーザーが第8条および第9条のラベル付き商品のSFDR報告義務を果たすのに役立ち、米国、カナダ、香港、シンガポール、台湾、インド、フィリピンなど他の法域の新しい要件もカバーする。本ソリューションでは、財務的に重要なESGリスク、サステナブルな目標への貢献、サステナビリティへの悪影響、優れたガバナンスなど、ESG報告要件に共通する柱を考慮している。ユーザーは、ESG投資についての解釈を定義し、その目的を満たすファンド、商品、ポートフォリオの割合を定量化することが可能である。
12,000社以上の発行体からなるユニバースで発売される本ソリューションでは、企業レベルの分析、関連分野のスクリーニング、企業の係争への関与の判断が可能で、ユーザーが選択したサステナブル・ファイナンスのテーマと開示ニーズに合わせた評価も行えるようになっている。
【参照ページ】
(原文)ISS ESG Launches Regulatory Sustainable Investment Solution
(日本語訳)ISS ESG、ESG投資商品の情報開示ソリューション提供開始