4月20日、イギリスの金融サービス企業および金融市場の行為規制機関である金融行動監視機構(以下、FCA)は、2022年4月1日以降の会計期間から、上場企業の取締役および執行役レベルにおけるダイバーシティ開示義務化を発表した。
新しい上場規則のもとでは、企業は年次財務報告書に、規制当局が設定した特定の多様性目標を達成したかどうかを記載することが義務づけられる。本目標には、女性が取締役会の40%以上を占め、議長、CEO、CFO、上級社外取締役など、少なくとも1つの上級取締役に女性が就任し、非白人/マイノリティ出身の取締役が少なくとも1人いることが含まれている。
さらに本規則では、監査委員会、報酬委員会、指名委員会などの主要な取締役会委員会の多様性方針も対象とするよう、企業の報告要件を拡大している。FCAはまた、取締役会や取締役会の多様性方針に関する報告では、民族性、性的指向、障害、社会経済的背景など、より広い多様性の特性を考慮することができると指摘した。
新規則は、プレミアム・スタンダード両上場セグメントにおいて、株式、あるいはグローバル預託証券などの証書で表される株式を保有するイギリスおよび海外の企業を含むすべての英国上場企業、および株式上場を予定している企業に適用される。
【参照ページ】
(原文)FCA finalises proposals to boost disclosure of diversity on listed company boards and executive committees
(日本語訳)FCA、上場企業の取締役会および執行委員会における多様性の開示を促進するための提案を最終決定