Carrefour、小売業界初、オーガニック製品のトレーサビリティにブロックチェーン技術を活用

4月13日、Carrefourは2022年4月から自社製品にブロックチェーン技術を使用することを発表した。、本取り組みはオーガニック製品の出所や製造方法に透明性を求める消費者の声を受けて始まった。これによりCarrefourは、自社ブランドのオーガニック製品にブロックチェーン技術を使用する初の小売業者となった。

データを安全かつ改ざんできない方法で保存するこの技術は、Carrefour Bio製品で使用される。消費者は、当該商品が生産されてから店舗に出荷されるまでの経路に関するあらゆる情報に透明性を持ったアクセスが可能となる。

アクセス方法としては、ラベルに記載されたQRコードを読み取り、その商品のライフサイクルがわかる仕組みだ。具体的に提供される情報は以下の通り。

生産地とその経路:生産者名、畑の場所、包装の場所、輸送手段
品質:収穫日、分析結果、品種、旬の時期
有機認証:転換日、公的証明書、生産者の追加的な取り組み

2022年4月には、4個入りのトレーで販売されるスペイン産のデザートオレンジ「Carrefour Bio」がブロックチェーン技術のメリットを活用する最初の商品となり、その後、順次Carrefour Bioの全商品に拡大する予定だ。

【参照ページ】
(原文)CARREFOUR IS THE FIRST RETAILER TO USE BLOCKCHAIN TECHNOLOGY WITH ITS OWN-BRAND ORGANIC PRODUCTS, PROVIDING CONSUMERS WITH MORE TRANSPARENCY
(日本語訳)カルフール、自社ブランドのオーガニック製品でブロックチェーンテクノロジーを使用した最初の小売業者、消費者により高い透明性を提供

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ公開草案:気候変動開示の準備状況を確認!簡易チェックで早期対応を

    2025-7-29

    SSBJ公開草案:気候変動開示の準備状況を確認!簡易チェックで早期対応を(再掲)

    ※2024年12月21日公開済みの記事(2024年11月時点の情報を基に作成された)に2025年7…
  2. 2025-7-29

    企業の88%がサステナビリティを価値創出と認識、気候リスクへの備えも加速

    モルガン・スタンレーの「Sustainable Signals: Corporates 2025」…
  3. GHGプロトコルの改訂とは~カーボンニュートラル実現への新たな方向性

    2025-7-28

    GHGプロトコルの改訂とは?カーボンニュートラル実現への新たな方向性(再掲)

    ※本記事は、2025年2月に発行した記事に最新のGHGプロコトル更新内容を一部修正・追記し再掲載し…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る