WEF、不動産でのカーボンニュートラル実現に向け「Building Value Framework」を開発

WEF主導イニシアチブ、不動産でのカーボンニュートラル実現に向け「Building Value Framework」を開発

1月28日、世界経済フォーラム(WEF)主導のイニシアチブ「The Net-Zero Carbon Cities」は、不動産でのカーボンニュートラルを実現するガイダンス「Building Value Framework」を開発したと発表した。

本ガイダンスの発表の背景には、建物の建設と運用が、世界の温室効果ガス排出の38%を生み出している現状がある。このセクターを脱炭素化するための技術は数多く存在しているが、これらのソリューションを世界中の都市で大規模に実施するための投資を加速させることが急務となっている。

本ガイダンスでは、グリーンビルディングへの投資価値の捉え方を変えることを目的とした「Building Value Framework」が紹介されている。このフレームワークは、システム性能だけでなく、社会的・環境的成果の重要性を認識し、より総合的な意思決定アプローチを提案している。このフレームワークには、財務的価値と非財務的価値の両方に関する詳細な説明と、資産所有者と投資家が建物の脱炭素化のために将来を見据えた投資を行うことを支援するための運用チェックリストが盛り込まれている。

【参照ページ】
Accelerating the Decarbonization of Buildings :The Net-Zero Carbon Cities Building Value Framework

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