IIGCC、プライベート・エクイティ投資家向け「Net Zero Alignment Guidance」を発表

IIGCC、プライベート・エクイティ投資家向け「Net Zero Alignment Guidance」を発表

2月2日、持続可能な投資に特化したグループであるInstitutional Investors Group on Climate Change (IIGCC)は、プライベート・エクイティ投資家がネット・ゼロ目標に沿ったポートフォリオを構築するための初のガイダンス案を発表した。

IIGCCの新しいガイダンスは、Paris Aligned Investment Initiative(PAII)のNet Zero Investment Framework(NZIF)の新しい構成要素として発表された。2021年に立ち上がったNZIFは、2050年またはそれ以前に世界全体でネット・ゼロ排出を達成するために最大限の貢献をするための推奨行動、指標、方法論の共通セットを資産運用者に提供する。

IIGCCによれば、この新しい構成要素はGPとLPの双方に関連する包括的なプライベートエクイティに関するガイダンスを提供する。本ガイダンスは、ネット・ゼロ戦略の一環として測定・管理の対象となる投資先企業の範囲、時系列での整合性を測定するための指標や目標、整合性目標や実体経済での脱炭素化を達成するための実行行動などを網羅している。

新しいガイダンスの開始により、NZIFが対象とする資産クラスは、上場株式、社債、ソブリン債、不動産、プライベート・エクイティの5つに拡大された。

IIGCCによると、ガイダンス案は2月27日まで公開されており、2022年第2四半期に最終的な構成要素を公表する予定であると述べている。

【参照ページ】
(原文)First net zero guidance for private equity for GPs and LPs launched by IIGCC
(日本語訳)IIGCC、プライベート・エクイティ投資家向け「Net Zero Alignment Guidance」を発表

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-14

    【PR】10/28 サステナビリティパフォーマンスを重視した情報開示

    ISS ESG評価の視点と実務対応の最前線 ISSコーポレート・ソリューションズ(I…
  2. 2025-10-8

    欧州委員会、サステナビリティ報告関連法規(第三国ESRS)の制定を延期へ

    10月6日、欧州委員会は金融サービス分野における115の「重要ではない2次法(regulatory…
  3. SASBスタンダード対照表の作成ステップ(開示項目一覧表ダウンロード資料付)

    2025-10-7

    SASBスタンダード対照表の作成ステップ(開示項目一覧表ダウンロード資料付)

    サステナビリティ情報開示の質を高めることは、今や重要な経営課題である。単なる開示義務の遵守ではなく…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る