経産省、「GXリーグ基本構想」を公表、賛同企業の募集を開始
- 2022/2/4
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2月1日、経済産業省は、カーボンニュートラルを目指す企業の参画を募る「GXリーグ基本構想」を公表し、賛同企業の募集を開始した。
経済産業省は、経済と環境の好循環のためには、2050年カーボンニュートラルや2030年の我が国としての削減目標の達成を成長の機会として捉え、産業競争力を高めていくことが必要であり、そのためには、カーボンニュートラルにいち早く移行するための挑戦を行い、国際ビジネスで勝てるような企業群が、経済社会システム全体の変革(GX:グリーントランスフォーメーション)を牽引していくことが重要だと考えている。
そこで、GXに積極的に取り組む企業群を募り、官・学・金で協力し、経済社会システム全体の変革のための議論と新たな市場創造のための実践を行う場として、「GXリーグ」の準備を進めている。「GXリーグ基本構想」は、「GXリーグ」の実装に向けた詳細設計の議論と取組の実証を2022年度に進めていくために、以下5つの基本的な指針を示している。
- GXリーグの取組を通じて目指す世界
- GXリーグ参画企業の考え方
- GXリーグの取組・プロジェクト
- GXリーグ参画企業に対するインセンティブ・支援
- GXリーグの設立準備にむけた進め方
特に「GXリーグ参画企業の考え方」については、GXリーグ参画企業に対し、以下の3点の取組を実施することを要件とする方向性を示している。
1.自らの排出削減の取組(自ら、1.5度努力目標実現に向けた目標設定と挑戦を行い、その取組を公表する。)
2.サプライチェーンでの炭素中立に向けた取組(自らだけでなく、SC上の幅広い主体に働きかけを能動的に行い、SCのCNを目指す。)
3.製品・サービスを通じた市場での取組(グリーン製品の積極・優先購入等により、市場のグリーン化を牽引する。)
これらの基本構想を踏まえて、GXリーグ設立準備事務局を立ち上げ、基本構想に初期に賛同した企業とともに、2023年4月以降のGXリーグ本格稼働を目指した準備を進めていく予定だ。また、そのために、2022年秋以降に、カーボン・クレジット市場も含む実証事業を実施する。