12月20日、英国政府は、石油・ガス産業向けの新たな気候適合性チェックポイントの設計に関するコンサルテーションを開始した。
産業界と政府によるこの画期的な取引は、英国の石油・ガスセクターがより低炭素な未来へ移行することを支援するものである。秩序ある移行は、英国のエネルギー供給の安全性を維持し、高価値の雇用を支え、低炭素の未来を実現するために必要な専門知識を保護するために極めて重要である。
チェックポイントは、今後の石油・ガス許認可プロセスの前に実施される新たな措置で、2050年までにネット・ゼロを達成するという英国の目標を含む、英国の気候変動に関する公約に沿ったものであることのみを条件に新規認可が行われるようにする。
今回開始されたコンサルテーションは、石油・ガス業界の関係者を含む利害関係者に、新しい気候適合性チェックポイントの設計について意見を述べる機会を提供するものである。回答者は、提案されているチェックポイントの原則、構造、内容に関する意見を述べるよう求められる。
このコンサルテーションで得られたフィードバックをもとに、チェックポイントは、将来のライセンスの可能性を評価するための新たな尺度として確立される予定である。このチェックポイントは、将来のライセンスが、英国の気候変動目標に適合することを前提にのみ付与されることを保証するものである。もし将来のライセンスが、英国の気候変動に関する目標やネット・ゼロ達成の能力を損なうことを示す証拠があれば、その許認可は実行されない。
英国は、気候変動への取り組みにおける世界のリーダーとして、化石燃料からの脱却を世界的に推進している。しかし、英国が低炭素の解決策に移行する中で、石油とガスが今後数十年にわたって重要な役割を果たすことも認識しており、気候変動委員会は、非化石エネルギー形態への移行が一夜にして実現するものではないことを認めている。このチェックポイントにより、石油とガスは英国のエネルギー・ミックスに重要な安全性を提供し、排出を最小限に抑えながら、医薬品、プラスチック、化粧品、家電製品など多くの日常必需品の生産に使用されるようになる。
画期的な北海移行措置を通じ、英国はG7諸国の中で初めて、石油・ガス産業の変革を支援する計画を打ち出し、何万人もの雇用を支援した。このチェックポイントは、政府が低炭素社会への移行において石油・ガス業界を支援すると同時に、英国のネット・ゼロ公約の達成に取り組んでいることを示す重要な例となる。
【参照ページ】
(原文)UK government seeks views on new oil and gas climate checkpoint
(日本語訳)英国政府、石油・ガスに関する新たな気候変動チェックポイントについて意見募集