トヨタ自動車、西欧でのゼロエミッション車投入を準備

トヨタ自動車、西欧でのゼロエミッション車投入を準備

12月2日、トヨタ自動車は、メディア向けイベント「Kenshiki forum」において、西欧で2035年までに販売する新車全てを、EVや燃料電池車(FCV)など二酸化炭素を排出しないゼロエミッション車(ZEV)にする準備を整えていると発表した。

欧州連合(EU)加盟国や英国、ノルウェーなどの西欧での新車販売に占めるZEVの割合について、トヨタは25年に10%以上、30年に50%以上にし、需要が増えれば供給能力も備えるとして35年に100%を目指す。 2030年には規制やラインアップ拡充を受けてゼロエミッション車の比率は50%以上となる見通しである。

本イベントでは、電動化以外のカーボンニュートラルに向けた取り組みも発表された。2030年までに欧州の全ての生産拠点でカーボンニュートラルを達成する他、同年までに自動車での再生プラスチックの使用量を3倍以上に増やす。これにより、年間2万トンの再生プラスチックが新車に使われる試算である。また、今後5年間でシート生地は全てリサイクル素材に切り替えるとともに、内装材はアニマルフリーとする。

21年のトヨタの欧州全体におけるZEVの販売台数は約107万台、シェアは6.3%で、過去最高となる見込みである。22年は130万台、シェアは6.5%を計画する。

【参照ページ】
(原文)Toyota Motor Europe outlines its path to 100% CO2 reduction by 2035
(日本語訳)トヨタモーターヨーロッパ、2035年までに100%のCO2削減への道筋を示す

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-18

    EC、サステナビリティ報告に「緊急修正措置」 先行企業の負担を軽減

    7月11日、欧州委員会は欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)に対する的を絞った「緊急修正措置」…
  2. 複雑化する制度を整理:課題別サステナビリティ情報開示の進め方

    2025-7-17

    複雑化する制度を整理:課題別サステナビリティ情報開示の進め方

    サステナビリティ情報開示の実務の“今”に応じたオリジナル解説記事のご案内 サステナビリティ情…
  3. 2025-7-17

    カリフォルニア州、企業の気候情報開示でFAQを発表 – 報告義務の具体策示す

    7月9日、カリフォルニア州大気資源局(CARB)は、州内で事業を行う大企業に温室効果ガス(GHG)…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る