11月25日、1,140億ドルの資産を有するカナダ最大級の機関投資家のOMERSは、2050年までに投資ポートフォリオ全体でネット・ゼロ・エミッションを達成するというコミットメントを発表した。
この新しい目標は、今年初めに発表された2025年までにポートフォリオの炭素強度を20%削減するという気候変動に関する目標に追加されるものだ。OMERSは、現在、再生可能エネルギー、エネルギー効率、グリーン認定の建物などに従事する180億ドル以上のグリーン資産をポートフォリオに保有しており、長期的に資産を持続的に成長させるプログラムを実施していると述べている。
新たな目標を掲げたOMERSは、世界的な気候変動の目標を支援するためにポートフォリオをシフトする投資運用の世界の大きな変化に加わる。今月初めに開催されたCOP26気候サミットにおいて、国連の気候変動対策・金融特使であり、GFANZの共同議長でもあるマーク・カーニーは、グローバル・ネット・ゼロ目標に賛同する金融セクター企業が代表する資本が130兆ドルに急増し、世界の金融資産の約40%を占めていることを明らかにした。
OMERSは、今回のネット・ゼロ目標に加えて5年ごとに中間目標を設定し、TCFDの勧告に沿ってポートフォリオ全体のカーボンフットプリントを毎年算出し、公開することを約束した。
【参照ページ】
(原文)OMERS commits to Net Zero 2050 emissions goal, building on its Sustainable Investing program
(日本語訳)OMERS、2050年までにポートフォリオ全体でネット・ゼロ・エミッションを達成することを約束