Regen10発足の13機関、2030年までに5億人以上の農家と協力、再生可能な食糧生産を拡大

11月2日、持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)と12のパートナーは、 COP26において、再生可能な食糧生産システムを10年以内に世界規模で拡大するための集団行動計画である「Regen10」を発表した。

Regen10の発足機関は、 ローマクラブ、東アフリカ農民連盟、食料・土地利用連合、Future Stewards、国際自然保護連合(IUCN)、IMAGINE、OP2B、Sustainable Food Trust(Global Farm Metric)、SYSTEMIQ、WBCSD、We Mean Business Coalition、世界銀行グループ、世界農民組織の13機関である。

農家を中心とした本計画では、5億人以上の農家と協力して、再生的な生産方法を適用し、農業システムを変革するとともに、移行のための資金調達として年間約600億米ドル(6兆6000億円)を確保する。

2030年までには、世界の食料の50%以上が、人や自然、気候にプラスの効果をもたらす方法で生産されるようになることが期待されている。

Regen10は、既存の食品・農業分野のイニシアチブの連携と収束を促進し、農家、企業、投資家、NGO、政策立案者を集めてシステムの変革を加速することで、集団行動を拡大する。Regen10は、パリ協定への農業・食品システムの貢献を強化する上で重要な役割を果たすと同時に、自然破壊を食い止め、回復力を高め、農民が土地の管理者として重要な役割を果たすために適切な収入を得られるようにする。

Regen10は、2030年までに「グローバルな農民コミュニティの実現」、「統一された定義、成果、評価基準の確立」、そして「再生可能なフードシステムへの道筋の開発と実現」という3つの分野にわたる行動を推進する。

Regen10は今後6ヶ月間で、世界の農民コミュニティを動員し、フードシステム全体のステークホルダーを巻き込んで、UNFCCC COP27までに提供される介入策の第一弾を設計していく。

【参照ページ】
(原文)Regen10 to work with over 500 million farmers to scale regenerative food production by 2030
(日本語訳)Regen10発足の13機関、2030年までに5億人以上の農家と協力、再生可能な食糧生産を拡大

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. ISSB×SASBスタンダード改訂:実務対応の整理とステップガイド

    2025-7-11

    ISSB×SASBスタンダード改訂:実務対応の整理とステップガイド

    2025年7月に公表されたSASBスタンダードの改訂案は、IFRS S2の産業別ガイダンスと連動す…
  2. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  3. 2025-7-10

    EUタクソノミーの簡素化で企業の負担軽減へ―欧州委、報告義務緩和を採択

    7月4日、欧州委員会は、EU共通の分類基準であるEUタクソノミーに関する一連の簡素化措置を採択した…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る