サステナビリティに特化したデータ、分析、投資ソリューションを提供するImpact Cubed社は、EU規制に対応するソリューションを発表した。本ソリューションは、投資家がサステナブル・ファイナンス・ディスクロージャー規制(SFDR)の要件を満たし、ファンドレベルの報告を簡素化することを目的とした、一連のデータおよびポートフォリオ分析を含む。
EUのSFDRは、持続可能な成長のための資金調達に関するEUの行動計画の一部であり、投資家やアドバイザーを含む金融市場参加者に対し、プロセスにおける持続可能性リスクの統合および持続可能性への悪影響の考慮に関する透明性と、金融商品に関する持続可能性関連情報の提供に関する調和のとれた規則を定めている。この新ルールでは、金融市場参加者は気候や環境だけでなく、社会や従業員、人権の尊重、腐敗防止、贈収賄防止などを含む指標のリストに基づいて、投資決定が持続可能性の要素に与える主要な悪影響(PAI)を開示することが求められている。
この新規則は、欧州でファンドを販売する米国およびカナダの投資家にも適用され、グリーンウォッシングの防止、金融市場参加者が投資プロセスにおいて持続可能性リスクや悪影響を及ぼす要因を考慮すること、およびパフォーマンスの報告を義務付けることを目的としている。
新しいソリューションでは、4万社以上の企業、190のソブリン発行体または国の80万以上の証券について、義務づけられているすべてのPAIのデータを網羅し、投資家が企業やファンドのレベルで報告できるようにすることで、PAIに関する完全な透明性を提供することを目指している。
【参照ページ】Impact Cubed launches EU Regulatory Solution for Sustainable Finance Disclosure Regulation (SFDR)