シンガポール民間航空庁、SAF賦課金を2026年10月から販売運賃に適用 旅客・一般/ビジネス航空が対象、貨物は1年延期

9月3日、シンガポール民間航空庁(CAAS)は、シンガポール発の出発地・目的地(Origin-Destination)旅客および一般・ビジネス航空を対象とする持続可能な航空燃料(SAF)賦課金(SAF Levy)について、2026年10月1日から販売される航空券・サービスに適用し、2027年1月1日以降の出発便から徴収すると発表した。賦課金は、税金・料金と同様に運賃明細に独立した項目として表示する。
徴収したSAF賦課金は、法定のSAF Fundに拠出し、SAFおよび関連する環境価値(Environmental Attributes、EAs)の購入や関連する管理費に充てる。CAASが全額出資する非営利法人Singapore Sustainable Aviation Fuel Company Ltd.(SAFCo)が徴収代理人となり、SAFとSAF EAsの調達、管理、会計処理、配分を担う。
SAFCoが調達するSAF EAsは、Scope 1排出量とScope 3排出量に対応する2つの構成要素に分けて管理する。Scope 1 EAsは、国際民間航空機関(ICAO)の国際航空のためのカーボン・オフセットおよび削減スキーム(CORSIA)や、2050年までの国際航空ネットゼロ・カーボン排出というICAOの長期的な目標への対応を支援するため、一定の基準を満たす航空機運航者に配分する。配分対象は、総SAF賦課金の0.01%以上を拠出する航空機運航者で、80社超の旅客航空機運航者を対象とする見込み。
一方、Scope 3 EAsと航空機運航者に配分されないScope 1 EAsはSAFCoが一元管理し、出張や航空貨物に関連する排出量の削減を求める組織に提供する。これらのEAsの販売収益は、追加のSAF購入とSAF利用拡大に充てる。
また、SAFCoは2026年8月、CAASの支援を受け、9社が参加する初の自主的なSAF調達試験を完了した。SAFCoは2026年末までにSAF賦課金を原資とするSAF調達の提案依頼(RFP)を開始し、最初のSAFは2027年半ばに納入・給油される予定としている。
なお、航空貨物へのSAF賦課金は1年間延期する。2027年10月1日から販売されるサービスを対象とし、2028年1月1日以降のシンガポール発便から適用する。CAASは、航空会社、航空エクスプレス会社、貨物フォワーダー、荷主など関係者が多く、商取引形態も多様であることを踏まえ、貨物向けの徴収メカニズムの整備に必要な時間を確保するとしている。
原文:CAAS to Start Sustainable Aviation Fuel Levy for Origin-Destination Passengers, General and Business Aviation Flights from 1 October 2026 for Flights Departing from 1 January 2027
日本語参考訳:シンガポール民間航空庁(CAAS)は、2027年1月1日以降に出発する便を対象に、2026年10月1日から、発着旅客便、一般航空便、ビジネス航空便に対する持続可能な航空燃料税を開始する。
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