レゴ、デンマーク本社近郊に大規模太陽光発電所建設 再エネ拡大と生物多様性保全を両立

6月17日、玩具メーカーのレゴグループは本社があるデンマーク・ビルン近郊で同社最大規模となる太陽光発電所の建設を開始したと発表した。発電所は2027年後半の稼働開始を予定しており、完成後はビルン地区における同社の電力消費量に相当する再生可能電力を供給できる見込みだ。

計画によると、発電所の設備容量は116メガワット(MW)、送電網への接続容量は最大80MWとなる。年間発電量は約99ギガワット時(GWh)を見込んでおり、同社の再生可能エネルギー導入拡大戦略の中核的なプロジェクトと位置付けられている。

レゴグループは2050年までにサプライチェーン全体で温室効果ガス排出量を実質ゼロとする目標を掲げている。これまでにも自社施設での再生可能エネルギー発電や電力購入契約(PPA)、再生可能エネルギー証書の活用を進めており、今回の発電所建設によって同社の保有する再生可能エネルギー設備容量は2025年比で204%増加する見通しだという。

今回の計画では、再生可能エネルギーの導入だけでなく、生物多様性への配慮も重視されている。総面積約100ヘクタールのうち、太陽光パネルが設置されるのは約65ヘクタールで、残る35ヘクタールは湿地や草地、水辺空間などの自然環境として整備される予定だ。

敷地内にはコウモリの生息環境や野鳥の巣箱を設置するほか、草花や低木、樹木の植栽を進めることで、地域の野生生物の生息環境を支援する計画となっている。また、周辺の自然エリアは一般市民にも開放される。遊歩道や木道を整備し、来訪者が地域の自然環境や生物多様性について学べる場として活用する方針だ。既存の変電設備の一部は改修され、小規模な展示施設として利用される予定である。

近年、欧州では企業による再生可能エネルギー投資が加速している。特に製造業では、脱炭素化目標の達成に向けて自社発電設備の導入や再生可能電力の調達拡大が進んでいる。一方で、大規模な再生可能エネルギー施設の建設に伴う景観や生態系への影響が課題となるケースもあり、環境保全や地域社会との共生をどのように両立させるかが重要なテーマとなっている。

原文:Construction begins on new solar park near the LEGO Group’s headquarters


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