STOXXとICE、気候変動対応の債券指数を共同開発 – ESG投資需要に対応

6月3日、ドイツ証券取引所の子会社で金融指数開発のSTOXXと取引所運営のICEは、気候変動に対応した新しい債券指数「STOXX ICE債券サステナビリティ指数」を発表した。高まるESG(環境・社会・ガバナンス)投資の需要に応え、パリ協定の目標達成を支援する。

新指数は、米ドルやユーロ建ての投資適格債だけでなくハイイールド債を対象とし、EUのパリ協定整合ベンチマーク(PAB)等の基準を満たすよう設計されている。ICEが価格データ提供や指数算出を、STOXXが開発と管理を担う。

STOXXのアクセル・ロムホルト氏は「市場の需要に合わせた債券ベンチマーク提供を加速する」とコメント。ICEのクリス・エドモンズ氏も「強力な新しいベンチマーク商品を創造する」と期待を述べた。

近年、債券ETF市場は拡大しており、新指数はポートフォリオの気候変動対応と透明性向上を求める投資家にとって魅力的となる。両社はドイツ国債指数「eb.rexx」でも協力実績がある。

(原文)STOXX and ICE launch fixed income climate indices 
(日本語参考訳)STOXXとICEが債券気候指数を発表

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