STOXXとICE、気候変動対応の債券指数を共同開発 – ESG投資需要に対応

6月3日、ドイツ証券取引所の子会社で金融指数開発のSTOXXと取引所運営のICEは、気候変動に対応した新しい債券指数「STOXX ICE債券サステナビリティ指数」を発表した。高まるESG(環境・社会・ガバナンス)投資の需要に応え、パリ協定の目標達成を支援する。

新指数は、米ドルやユーロ建ての投資適格債だけでなくハイイールド債を対象とし、EUのパリ協定整合ベンチマーク(PAB)等の基準を満たすよう設計されている。ICEが価格データ提供や指数算出を、STOXXが開発と管理を担う。

STOXXのアクセル・ロムホルト氏は「市場の需要に合わせた債券ベンチマーク提供を加速する」とコメント。ICEのクリス・エドモンズ氏も「強力な新しいベンチマーク商品を創造する」と期待を述べた。

近年、債券ETF市場は拡大しており、新指数はポートフォリオの気候変動対応と透明性向上を求める投資家にとって魅力的となる。両社はドイツ国債指数「eb.rexx」でも協力実績がある。

(原文)STOXX and ICE launch fixed income climate indices 
(日本語参考訳)STOXXとICEが債券気候指数を発表

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…
  2. 2025-9-12

    カリフォルニア州、気候関連財務リスク報告の指針を公表

    9月2日、カリフォルニア大気資源局(CARB)は「気候関連財務リスク開示ドラフト・チェックリスト」…
  3. 2025-9-10

    AI対応液冷データセンター共同開発、テキサスでENGIEとプロメテウス

    9月2日、ENGIEノースアメリカは、サステナビリティ志向のハイパースケールデータセンター開発企業…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る