豪拠点のEV充電インフラ企業JET Charge、約70億円を調達と発表

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12月19日、オーストラリアを拠点とするEV充電インフラ企業JET Chargeは、Mirovaが主導する資金調達ラウンドで7200万豪ドル(約70億円)を調達した。MirovaはNatixis Investment Managers傘下で持続可能な投資に特化した企業であり、今回の投資は同社のMirova Energy Transition Fund 6(MET6)を通じて行われた。この他、Clean Energy Finance Corporation、RACV、Kilara Capitalといった既存株主も今回の資金調達に参加した。

この資金調達により、JET Chargeはオーストラリアおよびニュージーランド地域におけるEV充電インフラの大規模展開を加速させる計画である。特に、同社が提供する「Charging as a Service(CaaS)」モデルの推進と、EV充電インフラを効率的に運用するための独自技術のさらなる開発を支援する。JET Chargeは2012年にTim WashingtonとEllen Liangによって設立され、個人住宅から主要高速道路まで、さまざまなレベルの充電インフラを提供している。これまでに2万台以上の充電器および関連アクセサリを納入し、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせた市場ニーズに適応する製品を提供してきた。さらに、地域・都市部の両方で運用の専門知識を活かし、EVへの移行を進める企業のリスクを軽減している。最近では、同社のサービスをニュージーランドにも拡大している。

Mirovaの投資は、OECD諸国でのエネルギー生産と消費の脱炭素化を目指した強靭なインフラ構築というMET6の目標と一致しており、交通分野の電化とEV充電インフラの強化を推進する姿勢を示している。また、Clean Energy Finance Corporation(Virescent Venturesが管理)、RACV、Kilara Capitalといった既存株主の継続的な支援もJET Chargeの成長を後押ししている。

今回の資金調達により、JET Chargeは地域全体のEV普及をさらに進め、大規模な充電インフラの展開を加速させる見込みである。

【参照ページ】
(原文)JET Charge raises AUD72M to step up Australasia’s transition to electric vehicles (EV)
(日本語参考訳)JET Charge、オーストラリアの電気自動車(EV)への移行を加速するため7200万豪ドルを調達

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