CalSTRS、Ninety Oneの「グローバル環境戦略」に1.5億ドルの委託

10月15日、グローバル投資運用会社Ninety Oneは、カリフォルニア州教職員退職基金(CalSTRS)から1.5億ドルの運用委託を受けたことを発表した。CalSTRSは世界最大の教育関係者専用の公的年金基金であり、この委託はNinety Oneの「グローバル環境戦略」に向けたものである。

同戦略は、ディアドレ・クーパー氏とグレアム・ベイカー氏が運用し、脱炭素化を通じた長期的な成長を狙った集中型のグローバル株式ポートフォリオだ。再生可能エネルギー・資源効率・電化という3つの主要分野に焦点を当て、気候変動に対応する企業への投資を通じてサステナブルな影響をもたらす。

CalSTRSの投資ディレクターであるカースティ・ジェンキンソン氏は、「私たちの使命は、カリフォルニアの教育者の信頼を守り、経済的未来を確保することだ。Ninety Oneの戦略は、サステナブルな成果を追求する我々の理念と一致している」と述べた。

Ninety Oneの米国担当マネージングディレクター、サンギート・セワナス氏は「変革の時代において、長期的かつ積極的な投資が重要だ」と語り、今後も北米市場での展開を強化する意向を示した。

【参照ページ】
(原文)Ninety One’s Global Environment strategy awarded mandate from significant US asset owner

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-29

    イベントレポート サステナビリティ経営フォーラム2025

    『本質に迫る対話とデータ活用 ~信頼を築く情報開示と戦略の再構築~』 ESG Journal…
  2. 【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2025-10-27

    【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2026年1月からEUでは炭素国境調整メカニズム(Carbon Border Adjustment…
  3. 2025-10-27

    GRIとCDP、環境報告の共通化へ―新マッピングでデータ活用を促進

    10月21日、国際的なサステナビリティ報告基準を策定するGlobal Reporting Init…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る