炭素鉱物化スタートアップ、シリーズA資金調達ラウンドで3,700万ドルを調達

7月15日、炭素鉱物化技術を提供するスタートアップ企業の44.01は、シリーズAの資金調達ラウンドで3,700万ドル(約58億円)を調達したと発表した。調達された資金は、同社が引き続き技術を改良し、商業規模のプロジェクトを開発し、国際的に展開していくために使われるという。

同社は二酸化炭素を岩石に変えることによって炭素除去を行う。自然で起こっている二酸化炭素鉱物化プロセスを促進することにより、回収した二酸化炭素を1年以内に安定した炭酸塩鉱物、または岩石へ鉱化することができるという。同社は大気中、あるいは排出量の削減が難しい産業プロセスから回収した二酸化炭素を除去する助けになる。

同社によると、二酸化炭素を鉱化できる苦鉄質および超苦鉄質岩は全ての大陸で発見されており、同社の鉱化技術はグローバルな気候変動解決策となり得るという。また同社は、オマーンとアラブ首長国連邦でパイロットプロジェクトを成功させている。

【参照ページ】
(原文)44.01 completes $37m Series A investment round
(日本語参考訳)44.01、3,700万ドルのシリーズA投資ラウンドを完了

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-5-16

    EBA、EU域内銀行の気候リスク指数を初公開

    4月25日、欧州銀行監督機構(EBA)は25日、EUおよびEEA(欧州経済領域)域内の銀行セクター…
  2. 2025-5-16

    米国グリーンビルディング協会、持続可能な建築基準「LEED v5」を発表

    4月28日、米国グリーンビルディング協会(USGBC)はLEED(Leadership in En…
  3. 2025-5-14

    ニューヨーク市会計監査官、新たな排出削減基準を発表

    4月22日、ニューヨーク市会計監査官(Comptroller)のBrad Lander氏は、アース…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る