バイオベンチャーのセルジー、石油由来のパーソナルケア製品の代替に490万ユーロを調達

5月21日、2018年に設立されたデンマークの産業バイオテクノロジー・スタートアップのセルジーは、生体材料と生きた細胞を使用して構造とデバイスを作成するバイオファブリケーションにおいて、化石由来の材料に変わるセルロース・ベースのソリューションを提供しており、同社の乾燥セルロース製品EcoFLEXYの生産拡大に向けて、490万ユーロ(8.3億円)を調達したと発表した。

パーソナルケア業界では、多くの大手化粧品ブランドが、より持続可能で環境に配慮した処方へのコミットメントを表明しており、セルロースのような天然で生分解性のある成分の需要が高まっている。セルジーの科学者チームは、バクテリアの力を利用する独自のプラットフォーム技術を開発し、セルロース生産微生物を活用して、糖のバイオコンバージョンから高純度の結晶セルロースを生産している。このプラットフォームは、炭素集約的な石油化学製品に代わる、完全なバイオベースかつ生分解性の代替製品を生み出す。

【参照ページ】
(原文)Danish industrial biotechnology startup Cellugy raises €4,9M to replace petrochemicals in personal care products
(日本語参考訳)デンマークの産業バイオテクノロジースタートアップCellugyがパーソナルケア製品における石油化学製品の代替に向け490万ユーロを調達

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-9-5

    パナソニック、EV普及時代に向けたエネルギーマネジメント実証実験を開始

    8月22日、パナソニック株式会社エレクトリックワークス社(以下「パナソニック」)は、大阪ガスマーケ…
  2. 2024-9-5

    SBTi、建築セクター向けに1.5℃シナリオに整合する脱炭素化フレームワークを発表

    8月28日、SBTi(Science Based Targets initiative)は、建築セ…
  3. 2024-9-2

    企業が持続可能性を推進するためのデータとAIの役割が浮き彫りに

    8月28日、キャップジェミニ・リサーチ・インスティテュートが発表した最新レポート「Data-Pow…
ページ上部へ戻る