UBSがS&P500ベースのネット・ゼロ・アライメント型ETFを新規設定

UBSがS&P500ベースのネット・ゼロ・アライメント型ETFを新規設定

4月3日、UBSアセット・マネジメント(UBS AM)は、S&P500気候変動ESG UCITS ETFの発売を発表した。このETFは、ネット・ゼロのアラインメントとESGプロフィールの改善された米国大型株へのエクスポージャーを求める投資家を対象とした新しい上場ファンドである。

ロンドン証券取引所、Xetra、イタリア取引所、スイス証券取引所など欧州の取引所に上場しているこの新ファンドは、S&P500ユニバースに基づく気候変動インデックスに連動する初のUCITS ETFである。このファンドは、EUのSFDR規制の第9条に分類される。

EUのClimate Transition Benchmarkラベルは、ベンチマークの原資産が、分散投資とリスク調整後リターンの特性を守りつつ、ベンチマークが1.5℃の温暖化軌道に沿い、市場インデックスと比較して温室効果ガス(GHG)排出量を少なくとも30%削減し、年間7%の自己脱炭素化を組み入れるような方法で選択、加重、除外されていることを示す。また、物議を醸す兵器など特定の活動は除外している。

まず、国連グローバル・コンパクトに違反した企業や、物議を醸すような兵器、軍事請負、小型武器、タバコ、石炭、一般炭、オイルサンドやタールサンドなどの活動で収益の閾値を超えた企業をスクリーニングすることで、適格なESGユニバースを定義する。その結果、S&P500気候変動ベースESGインデックスは、ネット・ゼロの整合的なソリューションを提供する。

369銘柄を構成銘柄とするこのインデックスは、セクター、産業、構成銘柄のアクティブ・シェアを最小化することにより、トラッキング・エラーを抑制することを目的としている。

【参考ページ】
(原文)UBS Asset Management Launches First UCITS ETF Tracking S&P 500 Climate Transition Index
(日本語参考訳)UBSアセット・マネジメント、S&P500気候変動指数に連動する初のUCITS ETFを設定

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-1-17

    ESGフロントライン:潮流を読む~NZBA脱退が加速、日本への影響と今後の対応

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025年の注目トレンド予測:サプライチェーンと保証制度が企業戦略の中心に

    2025-1-15

    2025年の注目トレンド予測:サプライチェーンと保証制度が企業戦略の中心に

    2025年は企業にとって「サステナビリティへの対応」の本番時期を迎える。EUのCSRD、国内ではS…
  3. 2025-1-10

    英ASA、ロイズ銀行の誤解を招く持続可能性広告を違反認定

    12月18日、英国広告基準局(ASA)は、ロイズ銀行の持続可能性をテーマにした広告4件について調査…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る