TIFDとTSFD、コンバージェンスを発表

4月13日、不平等関連財務情報開示タスクフォース(TIFD)と社会関連財務情報開示タスクフォース(TSFD)の準備組織は、これまで並行して発展してきた2つのイニシアティブを、1つのイニシアティブに収束さることを発表した。

タスクフォースの任務として共有されたビジョンは、財務の安定と長期的な企業価値の創造に影響を与える社会的・不平等関連のリスクと機会を暫定的に包含する範囲を持つ、財務開示のためのグローバルな枠組みの開発である。調和された開示ガイダンスに対する市場の需要を認識し、タスクフォースは、収束を図り、重要なギャップを特定するために第三者による調査を活用し、既存のイニシアティブと協力する。

開示の枠組みは、基準設定機関の将来の作業において考慮されるよう設計され、気候関連財務開示タスクフォース(TCFD)及び自然関連財務開示タスクフォース(TNFD)の枠組みとの相互運用性を確保するよう設計される。

タスクフォースは、投資家、企業、規制当局、学識経験者、その他のステークホルダーとともに、不平等によって最も影響を受ける人々を擁護する人々がフレームワークの構築において明確な役割を果たすような、共創プロセスを可能にする方法で構成・運営される予定である。初期の優先事項は、これらのステークホルダーの代表をバランスよく含む包括的なガバナンス構造を開発することとされている。

【参照ページ】
(原文)Joint Statement on Convergence Between TIFD and TSFD
(日本語訳)TIFDとTSFDがコンバージェンスを発表

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-3

    英・豪銀行連合、中小企業のスコープ3把握支援で新会社 50兆ドル市場開拓へ

    6月24日、英ナットウエスト・グループ、豪州ナショナル銀行(NAB)、英スタンダードチャータード傘…
  2. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  3. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る