NGFS、気候シナリオの開発深化に向け、幅広い関係者から意見募集

 

2月6日、中央銀行・金融当局ネットワーク「気候変動リスクに係る金融当局ネットワーク(Network for Greening the Financial System;NGFS)」は、気候ストレステスト等で今後用いる気候シナリオに関する初のユーザーフィードバック調査を開始したと発表した。

NGFSは、春に調査の主要な結果を公表する予定である。これは、シナリオ開発作業計画への重要なインプットとなる。2019年、NGFSは気候関連リスクについて政策立案者に助言し、潜在的な解決策を特定するために、気候シナリオ開発を開始した。

2020年以降、NGFSのシナリオは世界中の探索的演習で基本的な役割を果たし、中央銀行や監督当局の政策決定を支援するとともに、増加する民間セクターの関係者の戦略を後押ししている。今回のユーザーフィードバック調査の開始は、NGFSシナリオが将来にわたってグローバルな公共財であり続けるためのもう一つのステップである。

【参照ページ】
(原文)NGFS seeks public feedback on climate scenarios
(日本語参考訳)NGFSが気候変動シナリオに関するパブリックフィードバックを募集

関連記事

“CSAセミナー"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-4-2

    金融業界の95%のCO2排出は「間接的」:資金提供排出の実態

    3月6日、米信用情報大手のEquifaxが新たなブログを発表し、金融機関の温室効果ガス排出の約95…
  2. 2025-4-2

    サステナビリティの課題と機会 – 財務・ITとの連携が成功のカギ

    2月27日、ERM Sustainability Institute、Salesforce、Glo…
  3. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る