Brenntag、包括的なプロダクトカーボンフットプリントデータの顧客への提供を開始

12月1日、化学品・素材流通のグローバルマーケットリーダーであるBrenntagは、包括的なプロダクトカーボンフットプリントデータ(PCF)の顧客への提供を開始した。本サービスは、温室効果ガス(GHG)排出の透明性を促進・強化し、サプライチェーン全体の削減を推進するBrenntagのサステナビリティ戦略の一環として行われる。

Brenntagは、サプライチェーンの様々な段階に従ってPCFデータを算出している。最初の部分は、Brenntagの上流工程におけるScope 3排出量を表し、資源の採取から製品の製造、そしてサプライヤーの工場ゲートまでの排出量を表している。Brenntagは、サプライヤーやカーボンマインドのようなデータプロバイダーと強力に協力している。ブレンンターグ自身の排出量(スコープ1および2)は、その後、追加される。このように、最近発表された “Together for Sustainability (TfS) Product Carbon Footprint Guideline “に沿って、信頼できるデータが顧客に提供されている。したがって、Brenntagは、製品の製造だけでなく、物流や輸送に関連する排出削減の機会を透明化することができるのである。

Brenntagのサービスは、多数の製品について高品質なPCFを提供するデータベースをベースに構築されており、パイロットケースという形でお客様へのデータ提供を開始している。これらのマスターデータは、サプライヤーからのさらなる詳細情報をもとに、製品ごとに徐々に洗練されていく。並行して、これらのデータの統合と特定のサービス提供の作成が、自動化とスケーリングを推進するために開発されている。

気候保護は、Brenntagの野心的なESG戦略の重点分野である。サステナビリティの目標には、2045年までに排出量をゼロにすることを自ら約束することが含まれている。さらに、Brenntagは最近、Science Based Targets initiative (SBTi) Net-Zero Standardsに署名した。SBTiへのコミットメントにより、Brenntagは温室効果ガス排出量削減のための科学的根拠に基づく目標を開発し、提示することを約束する。

【参照ページ】
Brenntag introduces new service to provide business partners with Product Carbon Footprint data to drive sustainability agenda

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. 2025-7-9

    ISSB、SASB基準の包括的見直し案を公表

    7月3日、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は、SASB基準の改訂案およびIFRS S2実…
  3. 2025-7-8

    欧州198団体がサステナブルファイナンス規制の骨格維持を要請

    7月1日、欧州持続可能投資フォーラム(Eurosif)を含む198の投資家・企業団体は、EUのサス…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る