L’Oreal、米国で製品に「インパクト・ラベリング・システム」を導入

L’Oreal、米国で製品に「インパクト・ラベリング・システム」を導入

12月5日、大手美容企業であるL’Orealは、製品のライフサイクルにわたる幅広い環境要因に基づき、製品の環境影響に関する情報を消費者に提供する「製品インパクトラベル」を米国で導入することを発表した。

本制度は、L’Oreal USA が Morning Consult と共同で米国の成人 2,000 人を対象に行った新しい調査の結果と同時に展開され、ほとんどの回答者が企業のウェブサイト上でサステナビリティ関連の情報を見つけることを期待し、ほぼ全員が過去 1 年でよりサステナブルになってきたと考えていることが明らかになっている。

L’Orealの北米担当CSO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー)、マリッサ・パニャーニ・マクガワンによると、本システムは同社のサステナビリティ・プログラム「L’Oréal for the future」の中核をなすもので、米国での展開には「消費者の行動を変え、その結果として美容業界のサステナビリティ向上への進展を加速する力を持つ」ものだという。

2020年にフランスで初めて開始された製品インパクト・ラベリング・システムは、原材料から包装、製造工程、輸送、最終的な使用と廃棄に至るまでの製品ライフサイクルにおいて、温室効果ガス排出、水不足、海洋酸性化、生物多様性への影響など、14の影響要因を検証する。製品は、A(クラス最高)からEまでのスコアが割り当てられる。

化粧品では、一般的にカーボンフットプリントとウォーターフットプリントが最も重要な環境要因である。総合的な環境スコアを伝えるだけでなく、カーボン・フットプリントとウォーター・フットプリントの詳細情報も提供する。

本システムは、まずL’Orealのガルニエのヘアケア製品で利用でき、Kiehl’s、L’Oréal Paris、Redken、CeraVeを含む同社のブランドポートフォリオに順次展開される予定である。

【参照ページ】
(原文)L’Oréal USA Rolls Out Product Labeling System to Educate Consumers about the Environmental Impact of Its Products
(日本語訳)ロレアルUSA、製品の環境影響を消費者に啓蒙する製品ラベリング制度を展開

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