ティファニー 、科学的根拠に基づく気候変動目標の達成を約束

ティファニー 、科学的根拠に基づく気候変動目標の達成を約束

11月17日、ティファニーは、Science Based Targets Initiative(SBTi)の ネット・ゼロ・スタンダードに基づき、2040年までに自社の事業(スコープ1および2)およびサプライチェーン(スコープ3)において温室効果ガス(GHG)排出をネット・ゼロにすることを約束し、気候変動対策への取り組みを加速する計画を発表した。

本目標を達成するため、ティファニーは、SBTiのネット・ゼロ・スタンダードに沿った2030年の短期的なGHG削減目標を設定した。2030年までに、同社はスコープ1と2の排出量を70%削減する。これらは、店舗、配送センター、製造、オフィスなど、ティファニー自身の事業から発生する排出量である。また、同社のサプライチェーンで発生し、フットプリントの大部分を占めるスコープ3の排出量を40%削減する。この短期的な目標は、2040年までにスコープ1、2、3の排出量を90%削減するという、ティファニーのネット・ゼロ目標に向けた重要なマイルストーンとなる。残りの10%は、ティファニーの自然を利用したソリューションへの投資拡大による、質の高い炭素除去によって中和される予定である。同社の目標は、すべて2019年を基準年として測定されており、2022年9月にSBTiに提出され、審査を受けている。

ティファニーの目標であるネット・ゼロの達成には、バリューチェーン全体の関与と脱炭素化が必要である。原材料の調達やサプライヤーとのエンゲージメントから、製品の製造や輸送、小売店やオフィスの運営、従業員の移動に至るまで、意欲的な新目標を達成するために深くかつ迅速な排出量削減に注力する予定である。

【参照ページ】
(原文)Tiffany & Co. Commits to Science-Based Climate Targets
(日本語訳)ティファニー 、科学的根拠に基づく気候変動目標の達成を約束

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-15

    ESGフロントライン:移行計画の“実行力”が企業価値を左右する時代へ

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-7-15

    ESRS開示項目66%削減案へEFRAGが草案公表。ダブルマテリアリティ評価も負担軽減

    7月、欧州のサステナビリティ報告基準を策定する欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)は、欧州サステ…
  3. ISSB×SASBスタンダード改訂:実務対応の整理とステップガイド

    2025-7-11

    ISSB×SASBスタンダード改訂:実務対応の整理とステップガイド

    2025年7月に公表されたSASBスタンダードの改訂案は、IFRS S2の産業別ガイダンスと連動す…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る