Ventas、2040年のネット・ゼロ達成に向けクリーンエネルギーと電化に投資

Ventas、2040年のネットゼロ達成に向けクリーンエネルギーと電化に投資

3月21日、不動産投資信託であるVentasは、オフィスおよびシニア住宅運営ポートフォリオを含め、2040年までに事業活動における炭素排出量をネット・ゼロにするという新たなサステナビリティへのコミットを発表した。

Ventasはこの新しい目標を達成するために、再生可能エネルギー・エネルギー効率・電化など、対象となるポートフォリオで推進する一連の取り組みについて概要を説明した。同社は、2030年までに再生可能エネルギーの調達を60%、2035年までの100%達成を目指しており、自家発電や電力購入契約などを検討する計画だ。Ventasは2018年以降、エネルギー効率の向上に6,000万ドルを投資しており、今後も同様のペースでエネルギー効率への投資を継続する見込みで、2025年までに物件タイプ別にネット・ゼロカーボン対応のエネルギー効率目標を策定するコミットメントを発表している。

また、高効率空調システムや電気式空調システムなど、脱炭素化・電化のための設備投資にも取り組んでいる。これらの取り組みで対応できない残余の排出量は、カーボンオフセットを購入することで軽減する。

Ventasによると2040年に向けたコミットメントは、2030年までに炭素排出量を30%削減するという2021年に採択されたSBTi(Science-Based Target initiative)検証済みの炭素削減目標を上回るものだという。

【参照ページ】
 Ventas Commits to Achieve Carbon Neutral Operations by 2040

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-18

    EC、サステナビリティ報告に「緊急修正措置」 先行企業の負担を軽減

    7月11日、欧州委員会は欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)に対する的を絞った「緊急修正措置」…
  2. 複雑化する制度を整理:課題別サステナビリティ情報開示の進め方

    2025-7-17

    複雑化する制度を整理:課題別サステナビリティ情報開示の進め方

    サステナビリティ情報開示の実務の“今”に応じたオリジナル解説記事のご案内 サステナビリティ情…
  3. 2025-7-17

    カリフォルニア州、企業の気候情報開示でFAQを発表 – 報告義務の具体策示す

    7月9日、カリフォルニア州大気資源局(CARB)は、州内で事業を行う大企業に温室効果ガス(GHG)…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る