1月10日、Honeywellはエッフェル塔の新しい冷却システムとして、同社の冷媒技術であるノンフロンR-1234ze(商品名「Solstice ze」)を導入すると発表した。この設備は、塔の西側柱にエネルギー効率とコスト効果の高いソリューションを提供し、温室効果ガスの排出を削減する。
エッフェル塔を運営するトゥール・エッフェル観光協会(SETE)は、老朽化したシステムを、Honeywellのソリューションと部品メーカーAF Energy社、フランスの冷凍専門会社ALM Froid社が提供する装置を組み込んだ最新のシステムに置き換えた。本ソリューションは、EUの規制を満たし、二酸化炭素排出量を削減するために、信頼性、エネルギー効率、安全性を向上させた高性能で持続可能なシステムへ移行するというSETEの厳しい基準を満たしたものである。AFエナジーのコンプレッサーとコンデンサーの可変速との組み合わせにより、Solstice zeはSETEの以前の冷却システムをはるかに凌ぐエネルギー効率を実現した。
Honeywellの画期的なSolsticeハイドロフルオロオレフィン(HFO)技術は、顧客の環境・社会・ガバナンス(ESG)目標の達成を支援し、最終製品の性能を犠牲にすることなくエネルギー効率を向上させるものである。また、HoneywellのHFO技術をベースにしたSolstice zeは、オゾン層の破壊を伴わない。
Honeywellは最近、2035年までに事業と施設においてカーボンニュートラルを達成することを約束した。このコミットメントは、事業と施設の温室効果ガス強度を大幅に削減してきた実績と、数十年にわたるイノベーションの歴史に基づいており、お客様の環境および社会的目標の達成を支援するものである。Honeywellの新製品導入研究開発投資の約半分は、顧客の環境および社会的成果を改善する製品に向けられる。
【参照ページ】
(原文)Honeywell Ultra Low-Global-Warming-Potential Technology Powers New Cooling System At The Eiffel Tower
(日本語訳)Honeywell、超低温化技術でエッフェル塔の新冷房システムを実現