環境省「ネイチャーポジティブポータル」開設、生物多様性回復へ情報集約

8月18日、環境省は、生物多様性の保全と回復を目指す「ネイチャーポジティブ」の実現に向け、関連情報を一元的に発信する新サイト「ネイチャーポジティブポータル」を開設した。

同省は国際的枠組み「昆明・モントリオール生物多様性枠組」に基づき、「生物多様性国家戦略2023-2030」を策定し、2030年までに自然を回復軌道に乗せる「ネイチャーポジティブ」の達成を短期目標に掲げている。そのため、国民や地方自治体、企業、教育・研究機関、NGOなど多様な主体が生物多様性の重要性を理解し、行動へつなげることが不可欠とされる。

新設されたポータルでは、以下の情報を体系的に提供する。

  • 基本概念:ネイチャーポジティブ、生物多様性、生態系サービスについて基本的な考え方を整理。
  • 国の取組:国際条約や国家戦略の概要。
  • 新着ニュース:環境省発表の最新動向。
  • 関連サイト集:政策・支援情報を主体別・分野別に整理。
  • 用語集:関連キーワードの解説。
  • 主体別ページ:事業者・自治体・国民向けに「知る」「つながる」「行動する」を段階別に掲載。

ポータルはネイチャーポジティブ推進のための基盤的な情報源として位置づけられ、今後も内容拡充が予定されている。

(原文)「ネイチャーポジティブポータル」の開設について

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    2025-10-15

    【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…
  2. 【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    2025-10-15

    【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…
  3. 2025-10-15

    ISO、生物多様性の国際規格「ISO 17298」を発表 企業の自然関連対応を体系化へ

    10月7日、国際標準化機構(ISO)は、自組織年次総会「ISO AM25」にて、企業による生物多様…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る