
8月18日、英国のシティ・オブ・ロンドンと政府が共同で招集した「移行金融評議会」は、排出量の多い産業への資金供給を促進するための「移行金融ガイドライン」案を発表した。9月19日まで国際的な投資家や金融機関、規制当局が意見提出できる。
本ガイドラインは、企業単位での資金調達に焦点を当て、セクター、資産クラスや地域を超えて適用可能な柔軟で実用的な枠組みを提示する。自発的な指針として、原則と要素を設け、移行金融の信頼性を明確に区分することを目的とする。対象はセメント、輸送、農業など脱炭素化が難しい分野を含み、先進国のみならず新興国経済にも対応する。
評議会議長のアロク・シャルマ卿は「高排出セクターは急速な脱炭素化資金を必要としており、この指針は国際基準と整合しつつ英国を移行金融市場の中核に位置づける重要な一歩だ」と述べた。また、ヴァネッサ・ハーバード=ウィリアムズ氏は「本物の移行金融が何かを巡る不透明さが資金流入を妨げている。今回の指針は一貫性をもたらす」と強調した。
移行・グリーン金融は世界の脱炭素投資の中心的役割を担っている。成熟分野の太陽光や風力に加え、複雑な産業プロセスを持つ分野への資金動員が次の課題となる。
(原文)UK Launches consultation on Transition Finance Guidelines
(日本語参考訳)英国、移行財政ガイドラインに関する協議を開始