INPEX、「INPEX Vision 2022」を発表。ネット・ゼロ達成に1兆円投資

INPEX、「長期戦略と中期経営計画」を策定

2月9日、株式会社 INPEXは、「長期戦略と中期経営計画(INPEX Vision 2022)」の策定を発表した。

同社は、2018 年 5月に「ビジョン 2040」及び「中期経営計画 2018‐2022」を策定し、2021年1月には、気候変動対応目標及びネットゼロカーボン社会に向けた事業戦略を示した「今後の事業展開~2050 ネットゼロカーボン社会に向けて~」を公表した。

「 INPEX Vision 2022」の中で、同社は 水素・アンモニア、CCUS(炭素回収・利用・貯留)、再生可能エネルギー、カーボンリサイクル、森林の5分野を「ネットゼロ5分野」と定義した。さらに、2030年までに7,000億円から1兆円程度を投資し、2030年に営業キャッシュフローを1割程度にまで引き上げるとの目標を掲げた。

今般策定した「INPEX Vision 2022」は、昨今の経営環境や社会情勢等の変化を踏まえつつ、2030 年および 2050 年に向けた当社の長期戦略とともに、2022 年から 2024 年までの 3 年間における中期経営計画として当面の具体的な目標・道筋を新たに示すものである。

INPEX はネットゼロカーボン社会に向けた国内外における様々な変化を新たな挑戦であると同時に、更なる飛躍の機会と捉えているという。今後、同社は「INPEX Vision 2022」に基づき、我が国及び世界のエネルギー需要に応えつつ、2050 年ネットゼロカーボン社会の実現に向けたエネルギー構造の変革に積極的に取り組んでいくとしている。

【参照ページ】
長期戦略と中期経営計画(INPEX Vision @2022)

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