カナダ、サステナブルファイナンス・タクソノミーの最終方法論を公表 投資対象を「グリーン」「移行」に分類

10月20日、カナダ・タクソノミー・移行計画評議会(Canadian Taxonomy and Transition Planning Council)は、カナダのサステナブルファイナンス・タクソノミーの最終版方法論報告書を公表した。投資対象となる経済活動を「グリーン」と「移行」に分類する枠組みを定め、今後の分野別技術基準の策定方針を示した。

同タクソノミーは、2050年までのネットゼロ排出達成に向け、気候科学とカナダの脱炭素化方針に整合するプロジェクトや経済活動を特定するための任意の指針。グリーンボンドやトランジションボンドなどの金融商品、投資分析、金融機関による融資の分類、企業による設備投資・営業支出の把握などへの活用を想定する。

グリーン分類は、温室効果ガス排出量がゼロまたはほぼゼロの気候ソリューションと、それらを直接可能にする活動を対象とする。再生可能エネルギーや蓄電技術などが例に挙げられた。移行分類は、排出集約型であっても、大幅な排出削減を実現でき、パリ協定に整合する経路で需要が安定または拡大する活動を対象とする。鉄鋼、セメント、化学品製造における大規模な脱炭素投資などが該当例となる。

排出削減措置(abatement measures)を第3の分類として追加するかどうかは、引き続き調査する。評議会は、同分類の採否を判断するための情報が現時点では十分でないとし、2027年に実現可能性などの検討を開始する方針を示した。

今後は、電力、建築、運輸、鉱業、製造業、農業・林業の6分野について、2027年末までに技術的な判定基準とガードレールを策定する。初期段階では電力、建築、運輸の3分野で技術作業部会が設置されている。また、環境面の重大な損害を与えないこと(Do No Significant Harm)や最低限の社会的セーフガードに関する基準案は、2026年後半に意見募集に付す予定としている。

参考:New Taxonomy Milestone Paves the Way for Climate Investment in Canada
日本語参考訳:新たな分類体系のマイルストーンがカナダにおける気候変動対策投資への道を開く


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