JBS、気候戦略を見直し 測定可能な目標と実行重視へ転換

7月8日、JBSのグローバル最高サステナビリティ責任者(CSO)のジェイソン・ウェラー氏は、同社の気候・サステナビリティ戦略の見直しについて公表した。従来の幅広い目標から、測定可能性と説明責任を重視した実行可能な枠組みへ移行し、事業活動における温室効果ガス(GHG)排出削減を中核に据える方針を示した。

JBSは2021年に2040年までのネットゼロ達成を掲げたが、世界各地の数十万の独立した農業生産者を対象とするサプライチェーン全体では、測定手法やデータ基盤、技術の整備が十分ではなく、進捗を一貫して評価することが極めて困難であるとの認識を示した。そのため、直接管理できる事業活動に重点を置いた目標へと戦略を見直した。

新たな目標では、2019年比でScope1・Scope2のGHG排出原単位を2030年までに30%、2050年までに70%削減することを掲げる。対象は世界各地の工場・施設におけるエネルギー使用、燃料、冷媒、廃棄物などの直接的な事業活動であり、明確な基準年、統一した算定手法、毎年の情報開示、第三者保証を通じて進捗を管理する。

また、水利用効率の向上や再生可能電力の活用も継続して推進する。これらはGHG排出削減だけでなく、事業運営やコスト構造にも直結する運営指標として位置付けられる。

一方で、サプライチェーンにおける取り組みも継続する。生産者支援、生産性向上、責任ある調達、サプライチェーンの透明性向上を推進し、特にブラジルでは森林破壊リスクへの対応を重視する。ただし、これらは事業活動における気候目標の代替ではなく、調達の強靱化や生産者の生計向上、長期的な供給安定を目的とした取り組みと位置付けている。

原文:Turning Sustainability Ambition into Operational Progress

日本語参考訳: 持続可能性への意欲を業務上の進歩へと転換する


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