三菱商事株式会社は9月8日、大手石油会社ロイヤル・ダッチ・シェルと、カナダでCCS(Carbon dioxide Capture and Storage: 二酸化炭素回収・貯留)を活用した水素製造に係る覚書を締結致したと発表した。
三菱商事は、シェルが保有する化学工場隣接地に水素製造設備を建設し、現地で調達した天然ガスから水素をつくる。水素は運搬が難しいため、空気の8割を占める窒素と反応させてアンモニアを年約100万トンつくり、電力会社向けに日本へ輸出する。
アンモニア20%分を石炭に混ぜて燃やすことで、石炭だけの場合と比べコストは2割増えるが、CO2排出量を2割減らせる。
また、シェルとの土地共用や設備統合によるコスト削減等の潜在的な相乗効果や、周辺産業との協業の機会等を追求していく。