【海外企業×ESG】ウォール街初の「サステナブル」なIPO!環境に優しいスニーカーやアパレルを展開するAllbirdsとは
こんにちは!ESG Journal Japan編集部です!
8月31日、靴やスニーカーで知られるサステナブルなライフスタイルブランドのAllbirds Inc.(以下、Allbirds)がSustainable Public Equity Offering(SPO)という新しい形態での新規株式公開を申請しました。今回はAllbirdsの事業概要や、ウォール街で初めて行われるSPOの概要を掘り下げたいと思います。
Allbirdsとは
サンフランシスコに拠点を置くAllbirdsは、環境に優しい素材をイノベーションの中心に据えて2015年に設立されました。消費者に直接商品を販売するD2C企業として、ウェブサイトと8カ国27店舗を中心に商品を販売しています。日本へは2020年1月に上陸し、原宿と丸の内に店舗を構えています。
同社の最も有名なシューズである「Wool Runner」は、サステナブルな方法で調達されたウールと、同社によると世界初のカーボンネガティブなグリーンエチレンビニルアセテートで作成されたSweetFoamソールを使用しています。米Times誌では 「世界で最も快適な靴 」として紹介されました。
Allbirdsは、木の繊維、サトウキビ、カニの殻などの素材を使って、ファブリックの革新を追求し続けており、同社のスニーカーのカーボンフットプリントは、通常のスニーカーに比べて30%削減されていると言われています。
ランニングシューズをはじめとするパフォーマンスアイテムの健康面やサステナビリティへの配慮は、同社のターゲット層であるZ世代やミレニアル世代の顧客が関心を寄せるテーマです。今月初めには、アクティブウェアのラインを立ち上げ、人気の高いウールのスニーカー以外にも商品の品揃えを増やしました。
また同社は現在、最大のトレンドであるよりカジュアルなファッションに注目しています。「COVID-19の大流行により、ワードローブ*のカジュアル化が進み、仕事、家、ジム、遊びの境界線が曖昧になってきたと考えています。このようなカジュアル化により、消費者のワードローブには多様性が求められるようになり、さまざまな場面でスタイリッシュで快適、かつ機能的なフットウェアやアパレルが必要とされています。」と、目論見書には書かれています。
注:「“今着ている”、クローゼットの中にある服すべて」というファッション用語
ウォール街初のSustainable Public Equity Offering(SPO)
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