EQT、分散型エネルギー企業Scale Microgridsを買収

1月9日、EQTは、北米における分散型エネルギー資産の設計・構築・運営を行うScale Microgridsの買収契約を締結した。この取引は、EQTが進める「トランジション・インフラ戦略」の一環であり、クリーンエネルギーと持続可能な経済への移行を支援する目的で行われた。

Scale Microgridsは、ニュージャージー州リッジウッドを拠点とする企業で、太陽光発電や蓄電池、燃料電池、天然ガス発電など多様な技術を活用し、データセンターや大学、病院などに向けたエネルギーソリューションを提供している。同社のポートフォリオには約250MWの運用中・建設中の資産が含まれ、さらに2.5GWの開発パイプラインを持つ。

EQTのトランジション・インフラ戦略は、サステナブルなエネルギーソリューションを提供する企業の成長を加速させることを目的としており、今回の買収は北米での最初の投資となる。EQTのパートナー、ヤン・ヴェセリー氏は、「Scale Microgridsの買収は、エネルギー移行を推進し、気候変動に強い未来を築く我々のコミットメントを示すものだ」とコメントしている。

ScaleのCEO、ライアン・グッドマン氏は、「EQTの資源と専門知識により、我々の成長を加速させる新たな可能性が広がる」と述べ、過去の株主であるWarburg Pincusに感謝の意を示した。

【参照ページ】
(原文)EQT to acquire distributed energy company Scale Microgrids
(日本語参考訳)EQT、分散型エネルギー企業スケール・マイクログリッドを買収

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-24

    GHGプロトコル、企業排出報告の信頼性向上へ―新たな公開協議を実施

    10月20日、温室効果ガス(GHG)排出会計の国際基準を策定するGHGプロトコルは、Scope2基…
  2. <最新>SBTi FLAGの概要とガイダンスの改訂ポイント

    2025-10-20

    <最新>SBTi FLAGの概要とガイダンスの改訂ポイント

    2025年10月に、SBTi(Science Based Targets initiative)は…
  3. 【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    2025-10-15

    【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る