サウスウエスト航空、竹製のカップと木製マドラー導入で約680トンの使い捨てプラ削減

10月28日、サウスウエスト航空は、機内で提供される冷たい飲料用に竹を使用した新しいカップと、同社の象徴的なハートのロゴを刻印した木製のマドラーを導入したと発表した。これらのアイテムは、同社が2030年までに機内サービスで使用される使い捨てプラスチックを可能な限り廃止するという目標の一環である。この新しいカップとマドラーによって、年間で150万ポンド(約680トン)以上の使い捨てプラスチック削減が期待されている。同社は、循環型社会を目指す「Nonstop to Net Zero」戦略の一環として、機内サービス全体で使い捨てプラスチック包装の代替品を模索している。

「Raising a Cold Cup」という名の冷たい飲料用カップは、93%非プラスチック素材で構成され、75%竹と25%紙のパルプブレンドおよびポリエチレンライニングを使用している。竹は米国グリーンビルディング協会(USGBC)により「急速的な再生可能材料」として認識されている。また、新しいマドラーは100%FSC(森林管理協議会)認証のシラカバ材から作られ、同社の象徴であるハートのロゴが刻まれている。さらに、同社は7月に、ナプキンの包装を100%リサイクル素材から作られた紙包装のものに切り替え、ナプキンの包装からプラスチックを完全に排除した。

また、今後数ヶ月以内に、同社はハワイ便で新たなセレクトスナックサービスを提供する予定であり、この変更によりフードロスの削減と、年間で少なくとも18,000ポンド(約8トン)の使い捨てプラスチック包装の削減が見込まれている。

【参照ページ】
(原文)Southwest Airlines Launches New Inflight Cup and Stir Stick Designed to Reduce Annual Single-Use Plastics by More Than 1.5 Million Pounds

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 【PR】10/28   サステナビリティパフォーマンスを重視した情報開示

    2025-10-14

    【PR】10/28 サステナビリティパフォーマンスを重視した情報開示

    ISS ESG評価の視点と実務対応の最前線 ISSコーポレート・ソリューションズ(I…
  2. 2025-10-8

    欧州委員会、サステナビリティ報告関連法規(第三国ESRS)の制定を延期へ

    10月6日、欧州委員会は金融サービス分野における115の「重要ではない2次法(regulatory…
  3. SASBスタンダード対照表の作成ステップ(開示項目一覧表ダウンロード資料付)

    2025-10-7

    SASBスタンダード対照表の作成ステップ(開示項目一覧表ダウンロード資料付)

    サステナビリティ情報開示の質を高めることは、今や重要な経営課題である。単なる開示義務の遵守ではなく…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る