TotalEnergies、炭素吸収源の保全のため森林事業に1億ドルの投資

8月30日、エネルギー会社のTotalEnergiesは、北米の気候ソリューションを提供するAnew Climateおよび米国の森林所有者であるAurora Sustainable Landsと1億ドルの契約を締結したと発表した。この契約は、生産的な森林を過度な伐採から保護し、サステナブルな管理への転換を進め、森林による大気中の炭素の貯蔵能力を向上させることを目的としている。

この投資は、米国の10州(アーカンソー・フロリダ・ケンタッキー・ルイジアナ・ミシガン・ミネソタ・ニューヨーク・バージニア・ウェストバージニア・ウィスコンシン)にわたる20の炭素プロジェクト、合計30万ヘクタールでのIFM(改善された森林管理)の実践を支援する。Anew ClimateとAurora Sustainable Landsは、炭素プロジェクトが最高水準の追加性と耐久性を満たすよう運営上の監督を行う。

このIFMから期待される環境利益には、伐採の削減による自然の炭素吸収源の保護・水質と土壌の改善・生物多様性の保護・自然生息地の保全が含まれる。生成された炭素クレジットはTotalEnergiesによって取得され、2030年以降に償却される予定である。同社は、排出回避と削減を優先した後、これらのクレジットを使用して残りの直接的なScope 1および2の排出の一部を自主的に相殺する予定であるという。

【参照ページ】
(原文)United States: TotalEnergies Invests in Sustainable Forestry Operations to Preserve Sustainable Carbon Sinks

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