MADDとディアジオ、米国における飲酒運転撲滅に向けたパートナーシップを開始

2月8日、飲酒運転反対団体「Mothers Against Drunk Driving(MADD)」と飲料世界大手ディアジオの北米法人は、飲酒運転撲滅に向けた啓発・教育キャンペーンで協力する新たなパートナーシップに合意した。プロアメリカンフットボールリーグ(NFL)の優勝決定戦「スーパーボウル」を前に、飲酒運転の防止を呼び掛けた。

2023年後半、MADDは飲酒運転による被害者を出さない未来を実現するというコミットメントを共有する「MADDネットワーク」を創設した。ディアジオは同イニシアティブの発足メンバーである。MADDは、過去43年間に約40万人の命を救い、約100万人の被害者を救済してきたというインパクト分析を示している。また2021年には、飲酒運転を検知し運転を停止させる装置の搭載をすべての新車に義務づけるHALT法の成立に貢献した。

米国における飲酒運転は2年連続で14%増加し、2007年以来初めて1年間に13,000人の死者を出している。79秒に1人の割合で飲酒運転による死傷者が出ている計算となる。この数字には大麻やその他の規制薬物による飲酒運転による死傷者は含まれていない。

ディアジオは、世界中で飲酒運転防止プログラムを実施・支援してきた。その中には、21歳から35歳向けに飲酒運転防止を啓発する対話型体験「Wrong Side of the Road」、アルコールとその影響に関する情報を提供する「DRINKiQ」プラットフォーム等が含まれる。また、地方自治体や法執行機関と協力し、交通機関への資金提供や、飲酒運転に関する法律の制定を支援している。

【参照ページ】
(原文)Mothers Against Drunk Driving® (MADD) and Diageo North America Kick Off Partnership to Tackle Impaired Driving in the U.S.
(日本語参考訳)MADDとディアジオ、米国における飲酒運転撲滅に向けたパートナーシップを開始

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESGフロントライン:欧州CSDDDの行方:揺れる規制の未来とその影響

    2025-5-30

    ESGフロントライン:欧州CSDDDの行方:揺れる規制の未来とその影響

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察してい…
  2. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-5-28

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    企業のサステナビリティ関連の開示では、TCFD(Taskforce on Climate-rela…
  3. 2025-5-28

    データマラン、サステナビリティ担当者向けグローバル・コミュニティ「Harbor」を発表

    5月14日、ESGに特化したAIソリューションのリーダーであるデータマランは、企業のサステナビリテ…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る