DHLグループ、ケルン市で燃料電池自動車(FCV)トラックの実証輸送を開始

DHLグループ、ケルン市で燃料電池自動車(FCV)トラックの実証輸送を開始

2月8日、ドイツの物流大手DHLグループは、ドイツ・ケルン市で燃料電池自動車(FCV)トラックの実証輸送を開始することを発表した。この実証期間は1年間に及ぶ。

DHLグループは、今回の実証において、自動車世界大手のドイツ企業であるフォルクスワーゲン傘下の特殊商用車製造会社であるPaul NutzfahrzeugeのFCVトラックを採用した。この車両は、メルセデス・ベンツの商用トラック「Atego」をベースに製造されており、トレーラー付きで約400km、トレーラー無しで約600kmの航続距離を誇る。

FCVトラックの運用においては、エネルギー世界大手の英国企業であるシェルが提供するFCVトラック向けの従量課金制プラットフォームである「Shell Hydrogen Pay-Per-Use」モデルが採用される。また、車両の整備に関しては、ドイツ・フレッヒェンにあるダイムラー・トラックの商用車センターで独占的に行われる。

DHLグループは、2030年までに二酸化炭素排出量を2,900万トン未満にまで削減することを中間目標として掲げており、今回のアクションもその一環である。今後、2024年には長距離輸送用の電気自動車(EV)トラックやFCVトラックでの実証プロジェクトをさらに展開していく予定である。

【参照ページ】
DHL Group deploying hydrogen trucks in Germany

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-8-20

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?(再掲)

    ※2025年5月28日公開済みの記事を一部更新し再掲している。 企業のサステナビリティ関連の…
  2. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…
  3. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…

ピックアップ記事

  1. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-8-20

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?(再掲)

    ※2025年5月28日公開済みの記事を一部更新し再掲している。 企業のサステナビリティ関連の…
  2. 2025-8-19

    【PR】9/10 オフライン 『開示規制が変化する中でのESG評価の位置づけと実践事例』

    毎回満員御礼でご好評をいただいているESG Journal 会員向けのESG Journal …
  3. 2025-8-18

    金融庁、EDINET新タクソノミ案公表 27年版ではサステナ情報開示も検討

    8月8日、金融庁は企業の有価証券報告書などで利用される電子開示システム「EDINET」の基盤となる…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る