香港、約1,142億円のデジタル・グリーンボンドを発行

香港、約1,142億円のデジタル・グリーンボンドを発行

2月7日、香港政府は、7億6,500万米ドル(約1,142億円)のデジタル・グリーンボンドを発行したと発表した。この発行には香港ドル、人民元、米ドル、ユーロ建ての債券が含まれ、世界初の多通貨デジタルボンドの募集となった。

デジタル・グリーンボンド、あるいはトークン化されたグリーンボンドは、ブロックチェーン・ネットワーク上で表現されるグリーンボンドである。投資家はブロックチェーンベースの取引所で債券を取引し、元本と利息はブロックチェーン上で支払われる。デジタル債券には、透明性やトレーサビリティの向上、取引や決済の迅速化などのメリットがある。

今回の募集は、2023年初頭に行われた8億香港ドル(約153億円)のトークン化グリーンボンド発行に続く、香港で2番目のデジタル・グリーンボンドとなる。

今回の新規募集は、香港政府グリーンボンドプログラムの下で行われ、香港のグリーンボンドフレームワークに概説されているように、再生可能エネルギー、省エネルギー、汚染緩和、廃棄物・廃水管理、自然保護と生物多様性、グリーンビルディング、クリーン輸送、気候変動への適応を含むプロジェクトが資金使途の対象となる。

【参照ページ】
(原文)HKSAR Government’s Digital Green Bonds Offering
(日本語参考訳)香港特別行政区政府のデジタル・グリーンボンド募集

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