1月30日、エネルギー会社TotalEnergiesと産業ガス・サービスサプライヤーであるAir Liquideは、欧州の主要幹線道路における大型トラック用水素ネットワークの開発を加速することを目的とした合弁会社TEALモビリティの設立を発表した。
TEALモビリティは、今後10年間で100カ所以上の水素ステーションを開発し、TotalEnergiesブランドのもと、欧州初の国境を越えたネットワークを構築することを目指す。2024年からは、フランス、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、ドイツで約20カ所のステーションを運営する。
いくつかの大型トラック・メーカーは、サステナビリティ要件を満たすため、水素燃料トラックの生産を増やしている。水素は、バッテリー充電が制限される農村部での長距離輸送など、状況によっては電気よりも効果的な大型トラックの燃料源と考えられている。水素はまた、車両の積載能力を維持しながら、迅速な燃料補給と航続距離の延長を可能にする。
両社は昨年、TEALモビリティの設立に向けたイニシアティブを発表し、TotalEnergiesのステーションネットワークの運営・管理およびBtoB顧客へのエネルギー供給に関する専門知識と、Air Liquideの技術および水素バリューチェーン能力を融合させるとした。Air Liquideは2022年、2035年までに水素サプライチェーンに80億ユーロ(約1.2兆円)を投資する計画を発表した。
【参照ページ】
(原文)Air Liquide and TotalEnergies announce the launch of TEAL Mobility, a joint venture to create the leader in hydrogen distribution for heavy duty vehicles in Europe
(日本語参考訳)TotalEnergiesとAir Liquide、大型トラック用水素ステーション・ネットワーク立ち上げのため新JVを設立