11月15日、独電力大手のRWEと韓国の現代建設は、洋上風力発電とグリーン水素製造に関する覚書(MOU)を締結したと発表した。
韓国政府が掲げる2050年のカーボンニュートラル目標に加え、2036年までに再生可能エネルギーの設備容量を108.3GWまで増加させる計画の一環として、両社は今後、韓国初の水電解槽で培った現代建設の水素製造技術と、RWEの水素に関する専門的な知識を組み合わせ、グリーン水素生成プロジェクトを推進する予定である。この協力により、両社はグローバル市場への進出も検討している。
現在、RWEは5ヶ国で19ヶ所の洋上風力発電所を運営し、設置容量は3.3GWに達している。デンマークのトールや英国のソフィアなど、新たな開発プロジェクトも進行中で、30以上のグリーン水素プロジェクトにも参画している。2030年には発電全体の設備容量を50GWに、2040年にはカーボンニュートラルを宣言する計画である。
一方、現代建設は11月7日には商業用水電解水素製造プラントの基本設計を完了し、2025年5月に本格稼働を予定している。これにより、日量1万t以上の高純度水素を生産できる能力を持ち、韓国最大の生産拠点となる見通しである。
さらに、現代建設は11月8日には、韓国ミッドランド・パワーおよび韓国海外インフラ都市開発公社(KIND)と米国における太陽光発電事業の共同開発に関する覚書を締結した。これにより、再生可能エネルギー100%(RE100)の実現を目指す取り組みが加速している。
【参照ページ】
(原文)Hyundai and RWE sign Memorandum of Understanding to jointly develop offshore wind and green hydrogen in Korea
(日本語参考訳)RWEと現代建設、洋上風力発電とグリーン水素製造で協力