9月20日、欧州の炭素測定・報告・削減ソフトウェア・プロバイダーであるPlan Aは、2700万ドル(約39億円)を調達したと発表した。今回の資金調達の目的は、チームの拡大とプラットフォームの機能拡大である。
2017年に設立されたPlan Aは、企業の炭素会計、脱炭素化、ESG報告ソフトウェアを提供している。同社のサステナビリティ・プラットフォームは、スコープ1、2、3の排出量にまたがるデータを自動的にマッピングし、各国の排出係数やデータセットと統合することで、ユーザーが科学的根拠に基づく目標を設定・達成し、データ収集や脱炭素化計画から非財務報告までのネット・ゼロプロセスを自己管理できるようにする。
同プラットフォームのソリューションは、温室効果ガス・プロトコルや科学的根拠に基づく目標イニシアティブ(SBTi)など、国際的に認知された科学的手法や基準に沿っており、適用されるコーポレート・カーボン・フットプリント(CCF)計算手法の正確性は、テュフ ラインランドの認定を受けている。
Plan Aは顧客ベースを1,500社以上に拡大し、2022年には前年比600%以上の増収を達成した。
同社によると、今回の資金で従業員数を240人に倍増し、欧州、特にフランス、英国、スカンジナビアでの事業拡大を目指す。また、同社のプラットフォームのScope 3カバレッジ、実行可能性、政策調整能力を向上させる予定である。
今回の資金調達ラウンドは、Lightspeed Venture Partnersが主導し、Plan Aが独占的グローバル・パートナーシップを締結したビザ、ドイツ銀行、Opera Tech Ventures(BNPパリバのVC部門)、HV Capital、Keen Venture Partners、Demeter IM、coparionなどの既存投資家が参加した。
【参考ページ】
(原文)Decarbonization Startup Plan A Successfully Secures $27M In Funding
(日本語参考訳)脱炭素スタートアップPlan Aが2,700万ドルの資金調達に成功