UKSIF、 英政府によるサステナブル・ファイナンスの危険性を指摘。長期的な政策を要求

8月28日、英国持続可能投資金融協会(UKSIF)に加盟する36金融機関は、英政府による最近の方針が、金融セクターがネット・ゼロを達成し、経済成長に必要な変革的投資の実施を妨げる危険性があると警告した。

本警告は、ジュピター・アセット・マネジメント、スコティッシュ・ウィドウズ、エイゴン、ロイヤル・ロンドンなどの金融機関が署名した英リシ・スナク首相宛ての書簡で発表された。

本書簡は、政府による長期的な明確化がなければ、ネット・ゼロ達成に必要な年間500〜600億ポンド(約9〜11兆円)の投資は実現しないと言及。予測可能なカーボンプライシング・メカニズム、EVへの移行、住宅のエネルギー効率基準の改善など、投資を促進する重要な政策の柱が突然変更されないことを明確にすることで、確実な長期的な政策を提供するよう政府に求めている。

【参照ページ】
(原文)Letter from UKSIF: Finance industry warns Rishi Sunak of consequences of climate wavering
(日本語参考訳)UKSIF、 英政府によるサステナブル・ファイナンスの危険性を指摘。長期的な政策を要求

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. 2024-5-2

    環境NGO、MUFG、SMFG、みずほFG、中部電力に気候変動株主提案を再提出

    4月15日、環境NGOの3団体は、MUFG、SMFG、みずほFG、中部電力の4社に対し、気候変動株…
  2. MUFG

    2024-4-30

    MUFG、サステナブルファイナンス目標を100兆円に引き上げ

    4月1日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、サステナブルファイナンスの実行額目標を…
  3. 2024-4-30

    経産省とJPX、SX銘柄2024として15社を選定

    4月23日、経済産業省と東京証券取引所(JPX)はサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX…
ページ上部へ戻る