7月26日、クリーンテックのスタートアップであるDioxycleは、CO2排出物を高価値の持続可能な化学物質に変換する技術の開発を目的としたシリーズA資金調達ラウンドの資金調達により、1700万ドル(約26億円)を調達したと発表した。
2021年に設立されたDioxycleは、低温電解槽を使用して、リサイクルされた二酸化炭素排出物、水、再生可能な電力から持続可能なエチレンを生産する技術を開発している。
エチレンは世界で最も広く消費されている有機化学物質であり、繊維、プラスチック、建築、家具などの産業に不可欠である。従来の変換プロセスは化石燃料を使用し、かなりの炭素排出の原因となっている。 Dioxcycleによれば、同社のアプローチは、最もコスト効率の高いエチレンと汎用化学品の製造プロセスを提供するもので、エチレン製造における化石燃料からの転換により、年間8億CO2(世界全体の2%)のCO2排出量を削減できると同社は推定している。
Dioxycleは、新しい資金を最初の現場実証機、工業用プロトタイプ、そして最終的には5年以内の予備的商業化に充てると述べている。
本資金調達ラウンドは、気候技術投資家のLowercarbon CapitalとBreakthrough Energy Ventures Europeが共同で主導し、Gigascale Capitalも参加した。
【参照ページ】
(原文)Dioxycle raises $17m to turn CO₂ emissions into sustainable chemicals
(日本語参考訳)持続可能な化学製品の新興企業Dioxycle、約26億円を調達