8月7日、三菱商事は、サントリー、ENEOSと、バイオマスを原料とする持続可能なPETボトル製造のためのサプライチェーン構築を目的とした契約を締結した。
三菱商事によると、2024年にサントリーのサステナブルPETボトルの原料として使用される約3,500万本分のバイオパラキシレン(バイオPX)の生産を見込んでいる。
本サプライチェーンでは、再生可能燃料サプライヤーであるNESTEが、使用済み食用油など100%再生可能な資源から製造するバイオナフサを原料として活用する。三菱商事はサプライチェーン全体のマネジメントを行う。
サプライチェーンは以下の通り。NESTEのバイオナフサを出発原料として、ENEOSが水島製油所でバイオパラキシレン(PX)を製造し、バイオPXはバイオ高純度テレフタル酸(PTA)とバイオPETボトルの製造に使用される。サントリーは、バイオPET樹脂を自社製品のサステイナブルPETボトル製造に使用する。
三菱商事によると、バイオナフサ由来のバイオPXを使用したサステナブルPETボトルの商業規模での生産は今回が初めてであり、新たなサプライチェーンの構築により、従来の石油由来製品に比べCO2排出量の削減に貢献するとしている。
【参照ページ】
サステナブルペットボトルのサプライチェーン構築
世界初のバイオパラキシレンによる“バイオマスtoペットボトル”の取り組み